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2002春天《龍井茶編》
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龍井茶の茶摘に参加して来ました!今回は3/23出発、5/8帰国いたしました。
畑へ向かいます。
畑が見えてきました
まだ登ります 
もうすぐ頂上!


■幻の龍井茶■
 ■偽物龍井茶■

おいしいお茶 みっけた!

4月26日

なんで?

なんで、こんな真っ暗な中、一日中話し疲れ、歩き疲れたのに、また山登っているの?

夜8時。

ケンケンが、お気に入りのきれいなところがあるから案内する、って、とっても嬉しそうに言い出した。

彼の好意、喜んで同意しました!!


しかし、着いた所は...鼓山のふもと。福州市内の地図にも載っていない山。

えっ、登るの? 

ロープウェイないの?

ご飯は? 夜市は? 茶荘は?

夜景?もしかして、、、山の上?

標高400メートル? 山頂まで階段を1800m?

普通に登って一時間?

(心の中...)

杭州でも黄山でも散々山登りしたのに、お茶の産地でもないのに、何で今、突然山登り?

しかもこんな夜中に?何で登らなきゃいけないのよー!!

どうして、こんなに人がいるのよー!なんで、みんな山登っているのよー!!

昼は雨で肌寒かったから厚着だし、、、暑いよー!!

荷物が重いよー!!

汗だらだらだよー!!

なんで?どうしてなの?と自問自答しながらも、結構成り行きを楽しんで登ってしまっているー!

なぞなぞしたり、後ろ向き登り競争したり、自然と歌なんか歌っちゃったりしてさっ!(笑)


頂上...

少し霧が出ていたけど、本当にきれいな街だね!

さて、もう11時、降りましょう。

とりあえず冷たいビールが飲みたいよー。


なに? まだどこにも冷たいビールなんか置いていない?

うわ〜ん...(泣)

〔追記〕
考えたい事がある時、悲しい事や嬉しい事があった時、小さい頃からケンケンはひとりでこの山に登るそうです。

登った道のりを振り返り、先に続く道のりを真っすぐ見て。

そして、頂上のいつもの場所から自分の街を見つめて、ゆっくりと考えるそうです。


彼にとっての大切な大切な、特別な指定席。

だから、大切にしたい人とだけ一緒に登り、頂上の指定席に案内するそうです。

そんな事とは露知らず...

ぶつぶつ心の中で文句言っていた事、深く深く反省しました。ケンケン、本当にごめんなさい。

「ある人は、自分が登った道のりを振り返りながら、そして一緒に登っている人を気遣いながら登るよね。

ある人は、一度も後ろを振り向かず周りも気にせず、ただひたすらひとりで登るよね。

山登りって、なんか人生に似ているよね。 byケンケン


4月25日

定刻通り、大好きな福州に到着〜っ!

すっかり弟になってしまったケンケン(←過去日記参照)が、車両の中まで、降りる人の波をかき分けて迎えに来てくれた。

福州のお父さん家族も、前にお世話になった方々も、みんな楽しみに待っている?
 
誰かが待っていてくれる、迎えに来てくれるって、ホントに嬉しいね!

まずは、ケンケンが調べておいてくれた数件のホテルに電話。

部屋代・部屋でネットが使えるか・ネットの精算方法等、確認。

杭州で泊まったホテルは市内電話が無料なので、どんなにネットを使っても1日3元足らず。

何件も電話をして、同じような環境のホテルを探したんだけど・・・

なかなか見つからないよ〜!


いくら部屋代が安くても、ネット代が高かったら、、、ね。

でも、ひとつ気になるホテル発見。

最近、出来たばかり?

今まで部屋でネットを使ったことが無い?

でも、必ず使えるはず?

精算方法も分らないから決めていない?

よし、交渉のし甲斐あり!

ホテルの名前は××大酒店、、、部屋を下見してみると招待所。(まあ、よくある事。)

でも、ベットも家具も新品で清潔、クーラー付き!24時間、天然温泉? 

やったーっ!これだから福州大好きっ。

ホントにネットは使えるのかー?

早速、試してみよう。

案の定、つながらないじゃん!!

フロントに電話をすると、副社長とその友達?が部屋にやってきた。

なんだなんだ、と次から次へと人が集まってくる。

この人達、、、誰?

 「中国のパソコンじゃないからつながらないんだよっ、」福社長。

 「いや、そんなはずはない、」通りすがりのサラリーマン。

 「自分のパスワードを使ってみる、」保険会社の営業マン。


その間、その場にいる全員が自分の携帯電話をかけまくり、パソコンに詳しい友達を探す探す...

そして、また次々に集まってくる福州人。

みんな、自分のことのように真剣!すごいよ〜。

フロントで試してみるが、つながらない。

次は、毎日ネットを使っているという社長室へ。

大勢の人が、ああだこうだとパソと取っ組み合い。

その横で、お茶(安渓鉄観音)とお菓子を勧めてくれる...どなた?

遠慮なく頂きまーす!

7時間後...やっと、つながった。(全員拍手喝采〜!)

すっかり日は暮れてしまいました。

心やさしき福州人達、本当にどうもありがとう!

(みんな仕事は大丈夫だったのかな〜?)


4月24日

火車の中からの日記。

大好きな杭州と別れて、大好きな福州に向かいます。

留学していた頃の火車はオンボロで汚かったけど、最近の火車はホントにきれい(上海始発だから特に。)

あっという間に変わっていく中国。ちょっと恋しいなぁ、、、


時代を感じる中国の火車。

でも、火車の中での中国人との交流は今も昔(?)も変わらない。

目的地に着くまでの時間...文化交流会?

一緒のボックスになったのは福州人2人、上海人、サウジアラビア人。

下手な中国語と英語で交流。


「香蕉(バナナ)食べる?」


みんなに分けようとしたら福州人2人、上海人、サウジアラビア人、揃いも揃って、

「あるよー。」

全員がそれぞれのベットからバナナの房を取り出した!(大爆笑。)

香蕉朋友、結成!

消灯時間が過ぎてもおしゃべりしてたら車掌さんに叱られちゃった。。。

明日は大好きな福州。雨、降ってないと良いけど・・・

では、晩上做美夢!


4月23日

昨日、午後の3時に杭州のお父さんの所へ行ったらもう夕食の支度してたよ。

お手伝いして、いつものようにご馳走になって、今年の各種《龍井茶》を品茶しながら、まとめのお勉強会!

気が付いたら、夜の12時を回ってた・・・

今日は、朝10時のバス(47元)に乗って上海へ。杭州から約2時間。


五一節の休暇(春節・国慶節に並ぶ、中国の大型連休。どこもかしこも人民大移動。ホテルも通常よりぐんと割高。)

に、友人と上海で合流する事になっているから、空港で配っていた、妙なカード(中国国内ホテル予約割引カード?)を使って、電話で予約したホテルへ、念の為(!)下見。

(カードそのものは信用できる会社の物と確認済み、以前は50元で売られていたとか。今も?)

バスを降りて、時間が無いからタクシーでホテルまで行ったら、40元もした!!

往復したら杭州に帰れるじゃーん!上海について一時間も経たないうちに杭州シック...?

トラブル発生。

予約したはずなのに、予約は受けてないというフロント。
(やっぱり・・・)

隊長登場!

さあ、始まったーっ!

一時間後。

五一節にもかかわらず、なんとスイートルームをスタンダードツインの通常料金の2割引で交渉成立!

さて...杭州へ帰ろうか。


4月22日

朝起きて、窓の外を見るとすごい霧。

17階の部屋から下を見ると何も見えない・・・飛行機に乗ってるかと思ったよ・・・

今日は上海まで帰りの飛行機の変更に行こうと思ってたけど、この様子じゃバスもノロノロ運転だろうなぁー

ってな訳で、予定変更して、杭州駅まで福州行きの切符を買いに。

杭州から福州までの汽車は一日二本。夕方出発のK163と深夜出発の2001。約15時間で福州に到着する。

朝九時に到着するK163の硬臥(一般の安い寝台)を買おうとすると売り切れ、軟臥も売り切れ、もう一本の便も同じく・・・

硬座か(一番安い座席)?と諦めかけていた時

「杭州から一時間は硬座で途中の駅から硬臥ならあるよ!」

そんな買い方できるんだ!


今までは汽車に乗ってからしか硬臥に移動する切符は買えなかったのに・・・だいぶ中国の火車事情も良くなってきてる、と感動!

或いは都市のみか、服務員が良かっただけか?どっちにせよ、少しづつでも良くなって行けば旅行もしやすくなるね!

杭州のお父さんのお茶倉庫で預かってもらっていた、そう、《明前龍井茶》を受け取りに行かなくっちゃ!

あっちこっちの農家を何日もかけて参加しながらまわり、吟味に吟味に吟味して...

そしてお父さんにもチェックを手伝ってもらい購入した...

すごいよ〜っ!

3/23・24・25摘みの老蓬!(老蓬の一番摘み!)

しかも、一番油のりのりの釜炒り師のおじさん(37才)による、柴鍋仕上げの、とっても素敵な《龍井茶》!

■ 品茶 ■


4月21日

今日は呉山路へお買い物。

夕方になると呉山路は夜店がずらーっと並ぶ。


夜店では、手を変え品を変えいかに値切るかがポイント!

ここでは、少なくとも言い値の2分の1位までは値切れるね。


目安は、3分の1以下。最高は、言い値の20分の1。

(まったく、どういう値段の設定なんだか...)

大体11時位までやってるんだけど閉店間際、一日の売上が少なかった店は更に安くなる!

屋台で4元の火鍋を食べ終えて(ん〜、おいしかった。)

よしっ、親戚に頼まれた練習用の筆でも買うか!と思ったら・・・

またまた、すごい稲光〜。ピカーッ!急に慌しくなった。

 「下雨了!下雨了!」

どの店も一斉に片付けを始める・・・


あっっっ・・・

ふ・で・・・


4月20日

杭州に帰ってきて早速、ホテルのレストランでトンポウロウを頼んだのですが・・・

今日はもう無いらしい・・・ 明日は知味グワンにいくぞ!


ここでチョッと知味グワンについて

西湖の近くにある、杭州ではなかなか有名なレストラン。

三年前に友達と来たときに泊まったホテルのすぐ近くにあってほとんど、毎日通ってたんだけど今のレートじゃあ、、そう頻繁に行けないのよね。

(やっぱり、お茶買うのが優先になっちゃう...)

このお店のトンポウロウはホントに美味しい!

日本では高級のジュンサイのスープも最高!

値段はチョッと高めだけど、上海に比べたらぜんぜん安いし種類も豊富で素材がいい。

杭州に行く機会があったらぜひぜひ行ってみて。

場所は西湖辺・・・

4月19日

今日も雨・・・ 杭州はもっと大雨・・・

こんな天気じゃ、お茶の味も急に変わっちゃうだろうな。

バスで杭州へ。こんなに近いのになぜか臥ぷぅ(寝台バス)。

夏場じゃないから比較的良いほうだけど...何か臭うぞ〜!

バンダナをマスク代わりにしてお休みなさい(お昼ね)。

4月18日

キーモン。

標高1480mの畑...行けなかったのです。

天気の回復を1日待って、途中までは行ったのですが、山の上から「昨夜からの大雨止む気配無し、危険。」という連絡がきちゃって...しょんぼりです。

その代わり、標高600mのキーモンの畑に挨拶!

目的地とは違う別のキーモン紅茶製造の工場でいろいろ教わって来ました。

次は絶対登ります!

4月17日

昨日から降り続いている雨。今日も降ったり止んだり・・・

で、6代目の店でお茶の勉強会の一日。

キーモンの茶葉、待っていてくれるかな?

明日は山に登れるかな?

うわーっ、すごい稲光だよぉ...

4月16日 

屯渓:6代目の店で

この時期の6代目は大忙し。今日は朝から遠方からの来客ラッシュ。

山登りはお休みの私達は、、、

ちょうど各種各ランク揃い始めたお店で、飲みたいお茶を倉庫から勝手に持ち出し、朝から品茶。

ちょっとお店が忙しくなると店員のふりしてお手伝いなんかしちゃったりして...!

そして、ご飯の時間。

台所に行って自分のどんぶりに好きなだけご飯をよそって一緒に食事。

遠慮なく、おなか一杯食べては、また品茶。

まるで自分の家にいるかの様に気ままに過した一日でした。

おなか、たぷたぷ...


4月15日

《続:山を越え、谷を越え...》

屯渓から車で2時間、途中からデコボコ道を登って登って、着いた所は大谷運。徽族が暮らす小さな村。

ここから車は入れません。

カメラバックとおみやげの入ったリュックをかつぎ、いざ、山登り!気温は28度。

見渡すと、高い山がたくさん迫ってくる。

茶畑と野菜畑の間の急な細道を、登って登って、ひたすら登る。

汗は拭く間も無くボタボタと落ち、足はもうダメもうダメ、と半ベソ状態。

名も知らぬたくさんの小さな春の花が、ぴかぴか光りながら応援してくれる。

がんばれっ、がんばれっ!

頂上が頭上に見えてきた。もう少しだーっ!

やっとの思いで辿り着いた頂上...で、休憩?


更に高い山が目の前に迫ってきた、、、

山に自生する濃い赤ピンクのサツキの花の横で、腰に手をあて水筒のお茶《黄山毛峰》を...「いただきますっ!」

風が、、、いくつもの風が吹き抜けて、、、

あー、気持ちいーっ!

え、なんで降りるの?せっかく登ったのに・・・

谷を越え、また登る、まだまだ登る。

谷底に流れる川は冷たくきらきら澄んで、青水色に見えるところは3m程の深さがあると言う。

飛び込みたーいっ!

向かいの山に、建物らしきものが見えてきた。建物の前に誰かいる。

あそこ、、、と言う事は、もうひとつ谷を越えるの?

もうひとふんばりーっ!

10人位?はっきり見えてきた。

そうか、みんな待っていてくれているんだっ!

今行くよーっ!


4月14日

《山を越え、谷を超え...》

その言葉通り、 車で、山を越え谷を超え、 歩いて歩いて、山を越え谷を超え、また山を越え谷を超え...

着いた所は、標高1500mの茶畑。

《黄山毛峰》と《黄山満天香》の高山茶、ふたつとも有名な緑茶です。


なぜ有名なのか、なぜ美味しいのか、 あそこへ行って、一緒にお茶作りをさせてもらえて、よーくわかりました。

本当に疲れた〜!

でも、すっごく楽しかったよぉ〜!! ごめんなさい、もうダメ... 続きはまたね、、、おやすみなさーい。


4月5日

そう今日(4月5日)は、清明節。

昨日までのお茶は、明前茶。

今日からのお茶は、雨前茶。

(扱われ方がぜんぜん違うの。)

昼間は30度近くの真夏のような陽気で、

「茶葉も一気に成長しちゃうなあ...」


なんて思いながらパソと格闘していたら、夕方突然、稲光が空を走り、台風のような暴風雨、

自転車は一瞬のうちになぎ倒され、人々は走り回り軒下で立ちすくみ、店は吹き込む雨にシャッターを閉め、どでかい雷が近くに落ち、

そして・・・

暗くなった。

そう、電気がきれた。

パソも当然...消えた。

まあ、、、ご飯でも食べに行くか、、、雷なんかに負けない、、、、がんばろっ、

と、、、。


《釜炒り》

今日は、釜炒りをさせてもらえる事になりました!

釜にも、電鍋(2000W×2=4000W)と柴鍋(薪)の二種類がある。

当然、薪を使ったほうが同じ材料でもぜんぜんおいしく仕上がる。

職人にもよるけど。

お料理と一緒だね。

現在は、ほとんどが電鍋。ここのお家も。

ちなみに、釜炒りは主に男の人の仕事。

 

 

9人で摘んだ朝一の茶葉は、茶摘み籠いっぱいにして一籠分。

約5キロ、これを炒ると最終的には一キロちょっと(約4分の一)の《龍井茶》になる。

4時間ほど天日で干しながら汚い葉やごみを取り除いた後、いざ、釜入りへ。

え?最初から私がやっていいの?本当に?

(普通は、安い夏の茶葉で何年か練習してからじゃないと、高級な《明前龍井茶》は炒らせてもらえないのに。)

よしっ、みんなで一生懸命(おしゃべりしながら!)摘んだ大切な茶葉。

失敗しないように頑張らなくちゃ。

 

 








   鍋(釜)の温度を調節して、白油(龍井茶を炒る時の専用の油)をひとかけ落とし、

   (おぉ、煙がもくもく出てしまった。急げーっ。)

   すぐに布巾でまんべんなく広げ、茶葉を入れ(生葉500g位かな〜?)


   最初はあまり力を入れずに、やさしくやさしく...


   右手の平全体で、葉を鍋底に押さえ、そのまま鍋肌を上に滑らせながら全体をひっくり返し、手の平から自然に鍋底に茶葉を落としていく。

   しばらくは、これの繰り返し。


   「もっと早く!」

   「もっとゆっくり!」

   「もっと力入れて!」

   「もっとやさしく!」

   「もっと自然に!」

   「まだ手は揺すらない!」

   「布巾で鍋底拭いて!」

   ひえ〜!

最初はひんやりとしていた茶葉も、小さなぱちぱちと言う音がしなくなった頃、だんだん小さくなってきて、そして、だんだん熱くなってきた。

鍋底の温度は、なに?約300度?

そりゃ、熱いよ!

   「鍋に手をつけない!」

   「やけどするぞ!」

   「茶葉の上に手を乗せる!」

   「もっとしっかり押さえて!」

   あぢ、あぢ、あぢーっ、あぢーよぉ!

   (そんなにみんなで笑わないでよぉ...)

手伝ってもらいながら、約10分後、1回目の釜入り終了。右手の平は、まっかっか!

あんなに頑張ったのに、出来上がった茶葉はほんの少量。

これを冷まし、ふるいにかけ、1回目の茶葉2回分程を一緒にして、いざ、2回目へ!

   ちょっと、1回目より熱いじゃないのよ!

   2回目、ということは...

   うわっ、約20分だぁー!

   (想像してください...)

仕上げの3回目(約5分)は、さすがに長年の感覚が必要。

   任せますぅ...

夕方6時。
茶摘みの女性たちもぞくぞくと山から帰ってきた。

たくさんのやけどと引き替えに仕上がった、できたての《明前龍井茶》。

美味しいのか美味しくないのか、もうよくわからなくなっていたけど、一生忘れられない格別の味がしたよ...

「なかなかうまいぞ!」

って、みんな褒めてくれた。

ありがとう!

明日、商品として売られていくのね。ちょっと、さみしぃー。

(でも...いいのかなぁ?)


《龍井の産地で山(村)ごもり...》

梅家塢村のある農家。

またまた自分の家のように勝手をさせてもらっているこの家のおばさんは、梅家塢村の婦人代表責任者。

(そして、杭州のお母さんの妹なのです。)


この季節は、午前中はメインで役所の仕事をしながら、伝統ある自分の家の畑の《龍井茶》づくりの仕事と出稼ぎ女性の監督と食事の準備、

そして午後は、茶摘みをしながら茶葉をチェック、などなど。この季節、本当に忙しそう!

私も微力ながら、食事の支度やお掃除やお茶作りをお手伝い、、、?

「どこの農家でも自由に何でも見て聞いてらっしゃい!」

と言う言葉に甘えてここ数日、梅家塢村の農家を片っ端からじゃま(!)して歩き、お茶作りに参加させてもらいました。


同じ梅家塢産と呼ばれる《明前龍井茶》でも、本とーーーーーっにピンキリ!!

よくよく分りました...

(この事については、また改めて!!)

さて、一番高い場所にある畑での朝一番茶摘みの出発に、今日は間に合わなかった!

9時頃山を登り、5人で摘んだ茶葉を集めて先に家へ戻り、天日に干しごみ取り。

ここ数日、気温も高く天気も良くて茶葉はどんどん伸びてしまい、ほとんど摘んでしまったため、今日はちょっと少ない。

この家の茶摘みの方針は本当に素晴らしい。

スピードはもちろんだけど、それ以上に、茶葉の状態や大きさを揃え、

通称「新蓬」「老蓬」と呼ばれる新品種と原種を絶対に混ぜない!


年齢が違いすぎる茶樹や標高などが違う畑の茶葉も混ぜない!

同じ日に摘んでも、それぞれ味や扱い方や値段が違ってくるの。

「今日摘んだら《明前龍井茶》として高く売れるから、

何でもかんでも誰でもいいから摘んで摘んで摘みまくれーっ!

炒って炒って炒りまくれーっ!」


...みたいなことは、しない。

おばさんの家族のように、それぞれが職人としてのいい誇りと茶葉に対する愛情を持って《龍井茶》をつくっている、、、

そんな農家がもっともっとあったらいいのにな...

さあ、お昼ご飯を食べて、釜炒りだーっ!


《茶摘み》

さあ、今日も張り切って、茶摘みと参りましょう!

新種《龍井43号》はほとんど摘んでしまったので少し成長するまで、しばらくお休み。

今日は、原種《龍井》の100年物の収穫です。

やっぱり、この古木には何物もかなわない。

絶対に他の葉と混ぜちゃダメ。

獅峰のとある農家。

朝6時に9人で出発して山を登り、一番高い場所にある日当たりのいい畑へ。

(標高、日当たり、土壌、、、味に大きく影響するの。ワインみたいね!)

隣り近所の農家からも、ぞくぞくと茶摘みの準備をした出稼ぎの女性が出てくる。

三十分も登るともう汗だく...今日も暑くなりそー。

 

 

 

 

 

一芽一二葉初展...これが特級茶葉の基本。

一つの芽とそれを包むように伸びたばかりの二枚の葉。

ぐずぐずしてると葉は開き始めて一級茶葉(一芽一二張開)になってしまう。

(龍井茶に関しては、何級というより何日摘みか、で毎日値段が動くんだけど。)


    赤色が入っているのはダメ...味が悪い

    硬い軸をいれちゃダメ...渋みが出る

    あまり小さすぎてもダメ...まだ味がない

    2センチ以上のはダメ...味が混ざる

    虫食っているのはダメ...見た目が悪い

    下から上に摘んでいく...ほこりがつく

みんな早いよー!

目の前、全部葉っぱだらけでどれをとったらいいのか探すだけで時間が...

それに、色んな注意事項を考えて丁寧に摘んでいたら、ちょっぴりしか...

それに、それに、、、

  「どこから来たの?」

  「学生?仕事は?」

  「いくつ?」

  「結婚してるの?」

  「えー?日本人?」

  「うそだー!テレビと同じ言葉(標準語)話してるじゃん!」

  「本当に外国人?私たちと見た感じ、変わり無いじゃん!」
  「日本の茶摘みはどんな感じなの?」


  「なんでここで茶摘みしてんの?」

って、、、

次から次へと出稼ぎ女性たちから質問攻め!

みんなは話しながら、どんすかどんすか摘んでいっているけど、こっちは、聞いたり答えたり考えたり摘んだり、超忙しい!

ちょっとー、みんなは本当に摘めてるの?見せてみてよ!

おおぉ、結構ちゃんと摘んでる。

でも、汚い葉っぱも結構入っているじゃないのよ!(一同爆笑)

問題ない?

なにが問題ないよ、こっちは真剣に丁寧に摘んでるんだから!(一同爆笑)

多いほうがいい?

多けりゃいいって問題じゃないでしょ!(一同爆笑)

雑でも多いほうが日給がいい?

そりゃ、仕方ないなー。(一同爆笑)

うーん、、、考えちゃうけど、、、

ま、とりあえず、いいか。

天気もいいし、鳥は歌っているし、みんな笑顔だし。

さあ、畑でお昼ご飯を食べて、午後は下の畑へGO!


今年の《龍井茶》

今年の《龍井茶》の茶摘みは例年にくらべ、約一週間早くに始まった。

暖冬だったのと、春に急に気温が上がったため、茶葉は急激に成長し、3/10、11頃には一番茶摘みが始まった。

とは言っても、この頃摘めるのは新品種《龍井43号》。

原種の《龍井》は更に5〜10日遅れて茶摘みとなる。それでも例年より早い。

全体的に...

質(味)は昨年に比べ劣る。

値段も昨年に比べ安い。

(昨年、一昨年は本当に質がよかった。)

もともと、4/5の清明節までのお茶を《明前茶》と呼び、生産できる量も少なく味は格別、当然値段も高く、中国国内では高級な贈り物とされる。

今年も、中国の各地からたくさんの観光客がバスや車で産地を訪れ、両手に大きなお茶の袋や缶をさげ、満足そうに帰っていった。

《龍井茶》は、今や中国国内で一種のブランド茶(?)しかも《明前龍井茶》ともなると、手に入れようと何ヶ月分のお給料を叩いても手に入れようとする。

(プレミアが付いているようなもの。)

でも、知ってる?

ほとんどが《にせもの龍井茶》《にせもの明前龍井茶》!!!

《にせもの龍井茶》

中国人だからって誰もが中国茶に詳しいわけじゃない。

詳しい人を探す方が難しい。

たまに詳しい人がいたとしても、中国茶すべてに詳しいわけではなく自分が飲んでいるお茶のみ、他のお茶には興味がない人が多い。

贈り物用の高級茶ともなると自分で飲めるはずもない。

飲んだ事のない、飲みなれていないお茶の味がどうやって分かるだろう?

産地の農家や茶店の人がいう事を信じるしかない。

もし、ある農家のお茶が全部《にせもの》だったとする。

《にせもの》にもランクがある。

安い《にせもの》の次に高い《にせもの》のお茶を見せられたり飲まされたりしたら、当然香りも味も見た目も違うから、誰もが高い《にせもの》を指差し、

 「こっちが本物の《明前龍井茶》だ!」

と、信じて買っていく。

茶摘みがまだ始まっていないのに、どうして《今年の明前龍井茶》があるのか?

茶摘みが始まっても、一日にほんの少ししか生産できないのに、どうしてあんなにたくさんの観光客に大量に売れるのか?

そのからくりについては、また後で! :コラム:■幻の龍井茶■ ■偽物龍井茶■


3月30日 (仮設ぶろぐより抜粋)

中国について一週間が経ってようやくパソコンのできる環境と時間ができました。(書き込み遅くなってすみません・・・)

今、日本では中国の緑茶が市場に出回ってきてますね。

たくさんの人に中国の緑茶のおいしさが伝わってくれるとうれしいですね。

JTから発売されたブレンド茶とネスレのお茶は飲んだんだけどサントリーから新しく発売された中国緑茶だけ実はまだ飲んだ事がないんだよね。

でも、龍井茶って飲みやすいですよね!

なんか、さらっとしてるって言うか・・・


龍井茶って言っても茶摘の時期とか収穫する時期によって値段も味も様々なんだけどね。

色んな龍井茶を飲み比べて自分の好きな龍井茶を探してみるのも楽しいですよ!

今、龍井茶の産地杭州に来ているんだけどやっぱり本場で飲む龍井茶は格別においしい!!

日本茶より気軽に簡単に飲めるところが龍井茶の一番の魅力。

天気予報によると、明日から杭州も晴れ。(あまり天気予報は当てにならないけど)

これから本格的に始まる茶摘に参加してもっと龍井茶について知ってもらえるように勉強してきまーす。

おっと!忘れずに写真も撮ってきますよ。


さてさて、こちらの状況。
つながったパソ。案の上、書き込みしている途中で突然、ぶちっ!

「、、、もしもーし?」
「私の時間を、返せー!」

って感じ。

其の他の場所では、文字化けして見れない、書き込みできない。

そうそう、画像を読み込む方法はやっとみつけた!

これで写真も届くぞ。(多分)

突然ぶちきれるのを防ぐ方法も、もうすぐ見つかりそう。

でもね、場所が変わればまた状況は変わっちゃうんだろうな。

ここで、中国語パソコン用語(?)講座!

黒客。。。。ハッカー

電脳病毒。。。。コンピューターウィルス

MM。。。girl(チャット用語)

GG。。。boy(チャット用語)

ははは、おもしろいでしょ?


3月29日

雨、雨、雨、、、。

ずっと雨です。

着いたその日から、、、寒い。

少し前まではとても春らしい良い天気だったそうで、茶摘みも一部で始まっていたとか。

とは言っても、まだまだごく少量。

午後になって薄く太陽が出てきました!

きっと明日は茶摘みがまた始まるでしょう!

恵みの雨をたくさん吸収した、みずみずしい新鮮なお茶葉になっているかな?


3月25日

無事ついたよ!

予定外に上海の友人宅で一泊、昨日暗くなってからここ杭州につきました。

ここのホテルの部屋では簡単にパソコンつなげます。

多分画像も送れるでしょう。

ただ、非常に遅い、本当にあきれるくらい遅くて、画面が変わるのを待つ度に、本が3〜4ページ時にはそれ以上読めるよ。

今は、ホテルの中にあるネット喫茶(、、、?)です。

ここでもホームページの確認。

遅いけど部屋よりまし。

ところどころ日本語になっているけど、ほとんどが文字化け。

映像は問題無し。レイアウトが少し変わっているような気がするけど。

仮設ぶろぐも全部文字化け、日本語で書き込みができない。ローマ字だったら大丈夫かな?

あとで、ここにあるパソコン全部試してみます。

どれかは使えるかも?

それでは、お茶屋さんから食事の招待されているので行ってきます。

またね、

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