旅日記:おいしいお茶みつけたっ! Click Here!
2001年秋
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旅日記
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2001年秋
今回は中国を2ヶ月ほど歩いてきました。日本では出会えない貴重な茶葉ばかり買ってきましたよ。

次回、三月の末からまた行くつもりです。
今度は、そう! 茶摘みのシーズン。 一番茶から日を追って、茶摘みに参加するぞ!

格安チケットがとれました。
3/23出発、5/8頃帰国予定です。


・最悪だ!やっちゃったよ..

帰国してまずお茶の整理をはじめた。次はホームページを・・・
資料や写真も整理しなくっちゃな。。と、この旅に持っていったデジカメをさっそくPCに接続。
何百枚もあるから結構大変だなぁ・・いらない写真は捨ててしまおう。


ぶつぶつ言いながら、マニュアル見ながら操作をひとつひとつ探していく、
データ削除、うん、これか..クリッククリック♪   ...  .....あれ?
写真は?他の写真も無いよ      ..あれ?
うわぁ..消えちゃったよ、全部ないよぉ、どうしよう。。マニュアルマニュアルっっっ!!
どこに載ってるんだ!もっとわかりやすく書いておけ!


もうパニックだ、どこに載ってるかわからない、そうだ!お兄ちゃんに聞こう!
私の兄はPCにかなり詳しいからなんとかしてくれるだろう、期待を胸にさっそくTEL!


(中略)

だめだって・・
そっか・・もう無理なんだ・・もうどこにも無いんだ・・・いったい何百枚あったんだろう
この2ヶ月分の写真をすべて消してしまったんだ・・ううぅぅ

とりあえず、サブで持っていた使い捨てカメラで撮った写真をスキャンしてなんとかホームページには使う事にします。
更新楽しみにしてる方(いるのかな?)ごめんなさい。


・ 帰り道


上海から大阪へ2泊3日の船旅を終え、無事到着。

出発の時と同じ船だよ。

船、いいですよー。
イルカの群れが遊びながら追いかけてきて、夜は水平線まで満天の星星。
今度はどんなお茶に会えるかな〜、なんて夢を膨らませながら。


11月18日 福鼎到着です

人々とリヤカーの行き交う音で目が覚めた。
まだ、薄暗い中に、朝の気配が差し込んでくる。
ガラス窓の結露をぬぐうと、あちらこちらから
もうもうと白い湯気が立ちあがっている。
「ご飯だーっ!」

地図も無い小さな村の道端は、延々と並ぶ大鍋小鍋。
片っ端から覗きこむ。
そのほとんどが、たくさん具が入った色々なスープ。
(おいしそー!)
「これと、あれと、それと、、、これもっ!」
スープ3種に炒め春雨、味付け卵に揚げパン2種。
朝から贅沢、贅沢ね。
しめて、8元(約140円)なり。
いただきます!

え?
う、、、まい?
あ、、、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、
すっごくおいしー!
この村、大好きー!     

朝9時、約束通りに彼女はやって来た。
今日は週に一度の洗髪の日らしい。
美容院で洗髪後、流行(?)の髪型にセットされている。
これから、福建省中のお茶問屋たちが仕入れに来るという、
この地域の茶葉交易所がある村に案内してもらいます。

バスに乗って20分、歩いて更に20分。
その村でも、お茶に携わる彼女のおばさんが待っていてくれた。
(またお出迎え?聞いてないよー!)
今は、お茶作りの季節を外れている為、
多くの男の人達は出稼ぎに出た後。
川で女の人達は洗濯しながらおしゃべりし、
子供達は興味深々の目でこちらを見ている。
収穫後の米やとうもろこしが道中に広げて干してある。
その横で、女の人が数人かたまって椅子に座り、
せっせと何かを作っている。
(あっ、加工茶だ。)
作っているのは、緑茶の茶葉だけを使い球状にした物。
芸術茶の基本でもあり、日本の店でも時々見かける。
球状にした加工茶は、そのまま商品にもなるが、
ここ福建省では、さらに茉莉花(ジャスミン)などの
花の香りを移して商品となる。

見よう見真似で、お茶作りの仲間入り。
  ふむふむ…
  葉っぱをそろえて…
  糸で縛って…
  はさみで茎を切って揃えて…
  軽く形を作って…
  布でぎゅっぎゅっ…(手毬寿しみたい!)
  そして、は?…(歯ですか〜?) 
  奥歯で噛みながら形を仕上げる…の、よね?  
  あとは、乾燥へ…
(この時の画像も消してしまったんだっけ・・・)<※日記:最悪!参照

さて、やっと茶葉交易所。
シーン…
さすがに、茶摘みの季節じゃないから、からっぽね…
でも、広い、広いよ!
体育館いくつ分だろう。
ここ全部に茶葉が山積みにされ、人々が大声で取引をし、
そこに自分も入っていく・・・
おおぉー、ぞくぞくしてきたぞー。
春よ来い来い、早く来い!

午後は彼女達と別れ、茶畑観察ハイキング。
晩秋茶(一番最後の秋摘み茶)の収穫が終わった畑には、
傘をかぶって手入れをするおじいさんが、ぽつりぽつり。
お茶の花も終わりかけ、小さな茶の実がついてます。
って、1時間歩いても、2時間歩いても、
本当にどこまで歩いても、茶畑と青空だけね!
(あっ、途中畑に落ちたトラクター救助したっけ。)
あんなに夜も朝も冷えたのに、
太陽が高くなるにつれ、どんどん服を脱いでって、
Tシャツ1枚になっちゃった。
暑いよ〜。

よしっ、最終バスで福州に戻ろう!


11月16日 久々にバスの旅(6時間)

久々のバスでの旅。
目指すは福鼎、6時間後に到着予定。

旅のお供は、やっぱり、お茶と瓜子(ヒマワリの種)。
ひまわりの他に、かぼちゃやスイカの種もあって、
塩味・バター味・トウガラシ味・などなど。
これが止められないんだな。
(なんで日本に無いんだろ…)

バスは、座席バスと寝台バスの2種。
10元(約140円)の差、たかが10元、されど10元。
10元あれば一泊できる。
当然、安い座席バス。
10分も走るとなぜかバスは止まり、運転手が言う、「降りろ。」
「・・・は?」
「隣のバスに移るの?」
「私、なんかした?」
とりあえず言われた通り、重いリュックを担いで移動。

おおぉぉぉ、ラッキー!! 
寝台バスだー!!
乗客が少ないから、寝台バス1台にまとめられちゃった。
これが中国、いいねー。

山、山、山、川、川、谷・・・そして、山。
ごろ寝しながら、バスの移動は、楽しいよぉー。
今にも爆発しそうなバスで頭ぶつけながら、
デコボコ道をとてつもない猛スピードで走る、走る。
そうかと思えば、自然の動物にさえぎられて、いつまでたっても進まない。
見たこと無い自然。見たこと無い美しい村。ニ度と通れない険しい道。
中国は広い!
同じ景色は二度とない。
・・・途中から、どこまで行ってもお茶畑になった。

ここで、ちょっと福建省のバス事情について。
福建省は、山が多くて鉄道があまり発達していないので、
その代わり、長中距離のバス路線が非常に発達。
福州にもいくつものバスターミナルがあって、
各地へ短い間隔で出発している。
今まで、いろんな土地でバスを利用してきたけど、
福州のように時間通り出発する所はほとんど無かった。
凄いぞ、福州!
(でも、時間どうりに着くって意味じゃあ、ないのよ。)

予定通り(2時間遅れて)、福鼎に到着。
バスターミナル周辺で、まずは宿探し。
若い女の人が近づいてきた。
(客引きでしょ?)
無視して通り過ぎようとした時、「ちょっと待って、福州の・・・」と、彼女。
(・・・え?)
(迎えに来た?)
(福州の茶館の社長の友達?幼なじみ?)
すごい!
中国人は、やっぱりすごい!
朋友って、やっぱり素晴らしい(?)!

「私の村まで行こう!」
「近いよ!」
小型バスに乗り 換え、またまた猛スピード。
(どこに連れて行かれるんだろ?)
30分後・・・
夕日の頃、茶畑と採石場に囲まれた小さな村、に立っていた。
(杭州の人は、タクシーで10分の場所を、遠いと言っていたなぁ。)
なんて、ぼーっと考えながら・・・
村で一番、と言う宿に連れて行かれる。
(40元かー、安宿がいいんだけどなぁ。)
(彼女の面子を潰す事になるから、仕方ないかぁ。)
「今日はもう遅いから、明日お茶を見に行きましょう!」、と彼女。
(・・・へっ?)
午後四時過ぎ。
田舎の夜は早い。

村一番のホテル(?)。
おぉ、エアコンだ!この旅で始めて見た!
24時間シャワーOK!
しかし・・・
《サヮ、サヮ、サヮ〜、》 、、、って、スチームか!
あーぢぢぢっっ、熱すぎるよ!水はどうした!

『つくってどうする 熱湯の 霧じゃ 体は 洗えない』 


11月15日 帰国までねばるのだ

中国に渡って一ヶ月と20日・・・・
底を突いてきた滞在費。(焦)
まじかに迫る帰国の日。(焦)
頼まれたジャスミン茶は買えるのかしら?
ちょっと不安・・・
これからは留学時代並の貧乏旅行を、いーえ、それ以上よっ!
ハングリーに、ハングリーに。(でも、心は豊かに、ね。)
追い込まれた状況、一段と力が沸いてきたぞっ。
とびっきりおいしい茉莉花茶(ジャスミン茶)を持って日本に帰るのよっ。
さぁー、中国よ、福州よ!
幻の茉莉花茶(ジャスミン茶)はどこだー!(叫)

朝から、ひたすらお茶屋さんをはしごです。
町中のお茶屋さんを、一軒一軒泡茶(お茶をいれて飲む事)して・・・
シラミツブシに歩きます。
(心の声)『うーん、、、まあ、まあ、こんなもん、だよねー、、、。』

明日、ケンケンに、安くて信頼できるお茶屋さんを知っているか
もう一度聞いて見よう。
地元の人に聞いて見るのが一番だもんね!
そう、ケンケンそっくりの笑顔のベルボーイ。
休暇に予定している撮影旅行の為のアルバイトだそうです。
意外にもカメラが趣味の、法律を勉強する現役の学生さんでした。
驚くほど互いの感覚に違和感が無く、なぜか当然のように仲良くなってたよ。(年の
離れた弟がいたら、こんな感じかなー。)
明日は彼が、福州で一番景色のいい場所へ一緒に撮影に行こうと誘ってくれた。
「町が一望できて、夏にはジャスミンの花がいっぱい咲くんだよ。
すごくきれいなんだ!それに、時間があったら、確か僕の叔父さんがお茶関係の仕事
をしていたはずだから、顔を出して見ようか。」
お茶関係?どんなお仕事かな?
まあ、明日聞いてみよっ。

さてっ、日も暮れてきたことだし、ちょっと早いけど行こうか!
いつものお茶館・・・

(意外な展開へ)

すっかり顔見知りの従業員達、
仕事もほったらかしで、中国語の練習(?)に付き合ってくれる。
ジャスミン茶の見分け方、おいしい飲み方や淹れ方、産地、製造方法などなど、毎日
何十人にしている質問を、彼女達にも聞いてみる。
すると、ひとりが店のマニュアルみたいなノートをこっそりみせてくれ
た。(すごいっ、全部手書きでびっしり何冊?)
「大丈夫?社長に叱られたりしない?」
と、口では言いながら、手は既にどんどんメモってる。

少しして、社長がやってきた。
彼女達に下がるように指示。
怒られちゃった?やばっ・・・
あれ?違う?
女社長、実は自分も話したかったみたい!

それから1時間。
日本と中国について語り始めた会話は、すっかり身の上話へ発展。
社長の出身は福州から北に七時間ほど言った小さな町らしい。
福建の代表的なお茶の産地だとか?
(そうだっ!ここ何日いろんな人から、その地名聞いてたっけ!)
行ってみたい。
でも、時間がない。
いいえ、行かなくちゃ。
何かが私を呼んでいる!
バスターミナルへGO!

ぎりぎりセーフ。朝一番の切符が買えた。
『あ゛ーっ!』
明日、ケンケンと約束が・・・

《帰国まで、あと10日》


11月14日 噂に聞く 《仏跳壇》

福州の名物料理

3人でガイドブックに載っている有名レストランに行き、
一皿200元(約3000円)以上もする
噂に聞く 《仏跳壇》 なる未知の料理をひとつ頼んでみた。
きっと でかい皿に入って運ばれて来るんだ!

ちょっとー、いつまで待たせるの?
よーし、来た来た!

小さな壷がひとつ・・・
両手で隠れちゃいそう・・・
にこにこ笑う仏様の蓋? 開けると・・・香りがぷ〜ん・・・
ん? 具だくさん漢方海鮮スープ?
中に何が入っていたかって?
すっぽん、なまこ、うこっけいの卵、貝柱、朝鮮人参、などなど。
そう、糸こんにゃくだと思っていたら、フカヒレだって。(初めて食べた)
イカかと思ったら、アワビだって。
すっぽんは、何度か食べた事があったから
食べるの止めた・・・

味?
濃厚かつ複雑なエキス、と言うか、
いろんな海鮮のだしがひとくちのスープ中にも凝縮されていて、
調味料の味はほとんど無いのに、深〜い味。
それに加え、これが漢方?
と思わせるような不思議な味と香りも。
中国の薬膳料理っていうの?こういう食べ物。
正直言うと、もう食べなくてもいいかな?
体には良いらしいけど私には高級過ぎて・・・
友人は、「この味、癖になる、止められない。」だって。
福州の有名な名物料理と言われるものを、
とりあえず口にして満足し、
メインストリートを目指す。

メインストリートと古い町並み 

ホテルのベルボーイからもらった
古い地図を片手にあても無く歩く。

そして、メインストリートに出た。
高い近代的な建物が並び、建設中のビルも多い。
デパートの外見も他の都市より日本に近いものがある。
横の通りに入っても、
珍しくディスプレイや内装がおしゃれなお店が並び、
町を歩く人達は比較的きれいにしている、
高校生くらいの子達は
普通に日本を歩いていていそうな感じ。

秩序もあり、何より町にあまり無理が無い。
この町は、上海や北京それに杭州より
将来ずっと発展するかも?
と正直おもってしまった。
(杭州では、福州には何も無いと田舎扱いする人が多かった。)
何でだろう・・・
友人が面白い事を言った。
“競争相手やその影響が、広州が香港だとすると、
杭州は上海、そして福州は台湾!ライバルが違うんだ。”って
ふーん、と納得する私。

そんな事を話しながら歩いていると、
近代的な建物が並ぶメインストリートの横に
古い昔のままの路地を見つけた。
んんっ?
おいしい物ないかなー。
なんて話しながら
どんどん奥に入っていく。

そこはテレビに出てくるような
昔ながらの中国の姿だった。

石畳の小さな小さな道
頭の上の洗濯物
パジャマ姿で道を行く若いお姉さん。
(真昼間に堂々と、このファッション?一体何人見ただろう)
「ラーミィエーン・・」どこから出るのか不思議な声で
自転車こぎこぎ叫ぶ麺売りのおじさん
小さな修理屋で老人が二弧を弾き
奥さんが横で仕事をする
道行く人が立ち止まり
二弧のやさしい音色を聞いては
近代社会に戻って行く


煎餅

古い町並の中に、小さな食堂? 
クラブでも行くような派手な格好をした女の子が
これ美味しいよ!と
煎餅(しょっぱいクレープみたいな物)をかぶりつきながら勧めてくれた。
焼きビーフン、焼き肉まん、ワンタンも売っている
これこそ、飲茶でしょう!
ついさっき昼食をとったばかりだったけど
もう、食べる気満々。

煎餅っていろんな町で売っているけど
地域によってその味も様々で
行く先々で煎餅を食べているだけでも
なかなかおもしろい

ここの煎餅は
沖縄で食べたおやつの
ポーポーに似ている。
これも昔、伝わったのかなぁー
と、沖縄好きの私は
沖縄につながる海が見たくなった。
(後に移動する時その海を見たけど、
沖縄と同じ色の海を想像していた私は大きなショックを受ける)


11月13日 福州お茶市場

  まずは、福州お茶市場へ!

どの町のお茶市場もそうだけど、地元の市場の人って言ってもお茶の知識にたけている人ばかりじゃない。
それに、外国人や観光客目当てで商売している人も多くて、大した品物でなくてもとんでもない高い値段をつけたりする。
いくら良い茶葉を扱っていたとしても、保存状態が悪かったり、乾燥が不充分で味が変わっていたり、カビが生えてたり、古かったり、混ざり物だったり。(これは、一般のお茶屋さんにも言える事だけど。)

気が遠くなるほどのたくさんの茶葉の中からおいしくて良い物を探すのもひと苦労。
でも、その苦労の末の出会いがたまらないのよね。
ちょっとやそっとの事では騙されないぞ!
さあ、行くよ!
 
今日のターゲットは茉莉花茶(ジャスミン茶)。
まずは、延々と続く市場の全体を下見。
そして、一軒一軒まわり質問し、一つ一つの茶葉を念入りにチェックして泡茶(お茶を入れること)してもらう。
(これらをさせない所では絶対に買わない。)
時間はとてつもなくかかるけどね・・・

中国茶の知識があることが知れるや否や、店主は奥の倉庫からどんどん良いお茶を出してくる。
値段も始めの言い値の3分の1くらいまで下がる事もしばしば・・・
(値札は一体なんなのさ!)

茉莉花茶の本場だけあって、上海や他の地方都市に比べて種類も多いし価格も安い、
もちろん品質・味も悪くない。

しかしドーン!!!と衝撃を受けるような茉莉花茶はなかなか見つからないね。
また、明日出直そう!あんなに泡茶させといて・・・一つも買わずに市場を後にする。
気になった茶葉のサンプルだけはしっかりもらい、宿に帰って、もう一度確認しなくちゃね。

また一日がお茶市場だけで終わってしまった・・・
明日は観光もしよう!

アレルギーに効く中国茶?

一日中、空気の悪い町の中を歩いていた私は持病のアレルギーが出てしまった・・・
鼻水、くしゃみ、涙目、頭痛、食欲無し。
やばい、このままじゃ明日は喘息になってしまう・・・食べなきゃ体ももたないよぉ。

宿に戻る前にちょっと休憩・・・マクドナルドへ・・・
 いえ、せっかくだからその上にある茶館へ。(市場で一日中お茶を飲んでいたのに。)

泣きながら2種類のお茶を注文し、鼻をかみながら泡茶する姿を眺め、せっかくの香りを味わう事もできない私は
歩き回って乾ききったのどを潤すためにただひたすら お茶を飲む。

気が付けば、店員さん達とのおしゃべりに花が咲き、一時間以上も経過している。
あれ、涙止まっている?あれれ、鼻水も?頭痛も? よし、お腹もすいてきたぞ!

良かった!マックに入らなくて・・・・改めて、中国茶の驚異に驚かされた私は、お茶の飲み比べと、そしてアレルギー対策という名目で一日の食費をはたいて毎日茶館に通う。ハハハ・・・


驚き!!!

福州で一番驚いたこと。
それは、交差点での事。
生まれて始めて交差点で信号待ちをするのが楽しいと思った瞬間。

信号が変わると同時に、人間、車そして自転車が一斉に動き出す。
一人としてそれを乱す者がいない。
日本では普通の光景だけど、
中国でそんな光景を見るのが始めてだった私は、
思わず 写真を撮った。
私の今までの中国観を覆す大事件。
 
あっ!それから・・・
始めてみたものがもう一つ。
目の不自由な人のための点字の大きな標識と、歩道にあるあのデコボコしたタイル。
それがあちらこちらにある。これも中国ではなかなか見かけない。
中国の福祉事情って?一体どうなっているんだろう?
今度、聞いてみよう!


11月12日 福州に到着しました

福州に到着しました。


福州は想像以上に発展した町です。
中心地の道路は片側三車線で広々としているし
新しい高層ビル、そして建築中のビルがにょきにょきたくさんありました。
数年後には、さらに素晴らしい商業都市になっているだろうな。


“うゎ〜!こりゃ、物価の高い町に来てしまった?”
ちょっと焦る。


そして、いつものようにホテル探し。
交渉となると闘志をむき出しです、そうしないと良い買い物できないのです。
中国人も圧倒される交渉話術と演技で(ハッタリとも言う)、
あーでもないこーでもないとホテル代を値切りまくる。


調査も兼ね、何十件ものホテルを歩き渡り、その都度一つ一つの部屋を見てチェックする。
ベットの状態、シーツの清潔度、シャワーやトイレの水の出、電話回線の状態、安全性。等など。
事細かくチェック!
あっ!忘れてはいけないのは、方角。この季節、北側は寒いからダメ!


一つの町でホテル探しにかける時間は平均3時間。
三十キロ以上ある荷物を持って、移動しているのにも関わらず
調査中は気が張ってるから疲れを感じない・・・
終わった後はクタクタなんですけどね・・・


ようやく決めたホテルは三ツ星で150元。
ちょっと高いけど仕方ない・・・


聞くところによると、浴室の水は24時間温泉水らしい。
すごいぞ、すごいぞ、熱い湯がどんどん出てくるぞー!
温泉好きとしてははたまらない!洗濯だってどんどんしちゃえ〜っ
そんなホテルの入り口で、ケンケンそっくりの笑顔で私たちを出迎えてくれたベルボーイ。
その彼が今後のキーパーソンとなることは知る由も無い。
なんてちょっと小説風に匂わせつつ・・


11月10日 とっても良いお茶買ったよ

11月5日から昨日(9日)まで、杭州からバスで六時間のところにある安微省の屯渓 という町に行ってきました。
黄山というお茶の産地があるんだけど、そこのちょっと(60キロ)手前にある町。

杭州の西湖博覧会で知り合った、芸術茶を作っている会社の
6代目のおじさんの所を訪ねて、色んな種類の芸術茶を見てきました。
以前は手工茶と呼んでたけどこれからは芸術茶で統一しようと考えてます。


全部で十何種類かあって、日本では絶対に目にすることが出来ないような細工の込んだもの。
これはとっても素敵です、是非紹介したいなって、張り切ってます。


安微省では他に黄山毛峰やキーマン紅茶等の多くの種類のお茶を作っていて、
今後少しずつ種類を増やして行けたらいいなって考えています。


ここで、良いキーマン紅茶も見つけたので、五種類買ってきました。


その中の一番良い種類の葉は、一年に一つの山で五キロしか採れないのです。
それをいっぱい買っちゃいました、んー良い買い物したなぁ。


そして今日は龍井茶を買ってきたよ、これも五種類。このお茶は緑茶です。
日本人好みの繊細な味で日本茶と違って入れ方も簡単なので、これもいい感じ・・・


明日、汽車の切符を買って日曜には福建省に移動する予定。
頑張って狙ってるのジャスミン茶の買い付けに行ってきまーす。


11月 5日 芸術茶の六代目
杭州で一ヶ月に渡り開催された西湖博覧会。
茶博の会場では中国全土のお茶が集まり、朝から晩まで血眼で品茶をしつづけ、茶葉をいじくり、
それぞれの担当者を質問攻めにする。

そこで出会った芸術茶の六代目を尋ね、次に向かうは安微省黄山の屯溪。

朝焼けの杭州からガタピシとバスで揺られること6時間。
黄山まであと2時間程の小さな村。屯溪。

寒い。寒い。寒いぞ。なんでこんな寒いんだ。

安宿を探し、荷物を置き、手を洗い、
鼻の穴のお掃除をし(いつものように真っ黒黒)、すぐに街へ。

何百年前から続く古い町並みを名刺の住所を頼りに歩きます。
いいなー。この街。

50m歩いてオレンジ色の焼き芋を買い、50m歩いて煎餅を買い、
50m歩いてしょっぱい焼き菓子を買い、50m歩いてお茶を飲み、、、
そして、、、あったー!ここだ−!

6代目、私たちを見て大喜び。
「なんで電話しなかったんだ。迎えに行ったのに。」
「ホヘルの手配しなければ。なに、もう決めた?だめだ、引越しだ。」
「ご飯は食べたのか。もっと食べろ。」
「座って休憩しろ、お茶を飲め。」
もう、大忙しの彼。あちこち電話をして戻ってくると、
「3日間、すべての予定をキャンセルした。」とのこと。

「具体的な買い物の話をする前に、まず好朋友になる事が先決だ。」
それは、こっちも同じ事。

特に中国に於いては何をするにも欠かせない事。
例えどんなに時間がかかろうが、その後の展開が違いすぎるから。
朋友になる方法も、同じ中国でも土地と人によって全然違うし、
朋友から好朋友になれるかどうか、これも大問題。

さあ、腕(?)の見せ所よ!

彼の所有する4つの山から採れるすべての種類・ランクの茶葉のサンプルを品茶しながら、
互いのお茶に対する意見・知識・味覚などなど、を個人的な話を交えつつ語り合う事、数時間。
互いに信頼できる人間かどうか、探り合いだね!

こっちの反応を見ながら、だんだん6代目ものってきたぞ。
次から次へと、秘蔵のお茶を出してくる。話が尽きない。
店の中、倉庫の中、外に出て色のチェック。
話しながら動いて飲んで、動いて飲んで、のエンドレス。
外はすっかり真っ暗け。 そして、「吃飯(ご飯)!」

そう、ここは中国。
何をしていようが、何処にいようが、誰といようが
一番の優先事項は、「吃飯!」

六代目が連れていってくれた近所の食堂。本当に田舎の料理だよ。
決して豪華な食材ではないけど、その土地で取れるものを一緒に食べながら、笑い合った。
なんだかとってもおいしくて、がつがつ食べてた。

そして、また店に戻り、さっきの続き。
気が付けば、もう9時。田舎の9時は真夜中みたい。

ホテルの手配は丁重に断り、それならば、と、部屋まで送られ、
六代目は私たちの宿の安全性をチェック。OKが出た。
明朝8:30に迎えに来るという。(本当かな?)

これからまだ仕事があるという彼に、お礼と労いの言葉をかけると、
「自分の睡眠時間は人より非常に少ないが問題無い。7時間で十分だ。」
(、、、7時間? )
呆然とする私たちに、何か勘違いしている彼はとっても自慢そう!
そして、振り向かずに去っていた。

一体、この土地の人たちは何時間寝るんだろう?
確かに、起きていれば暖房ないから寒いし、電気代もかかるし、
お腹もすくし、みんな寝てるからつまんないしね。

部屋・・・寒すぎる。3℃。暖房なし。北側。布団は二枚もらった。
持っている服は全部重ねて着た。
シャワーなんか浴びたら死ぬ。浴びなくても風邪引きそう。
ひたすら、熱湯つぎつぎお茶を飲む。
よし、勇気を出して外へ行くぞ!

着いた所は公共の浴池(銭湯)。
でも、日本みたいにお湯に漬かる所はここにはなくて、水道管からドドドーッ、
って出るシャワー(?)がいくつも並んでいます。打たせ湯?って感じ。
ここだけは、もこもこと暖かいから服を脱ぐ事もできるし
真っ黒の体をやっと洗う事ができて、おお、幸せだー。

きれいになった体に、汚いままの服を着重ね、
タオルとフードをかぶって、今度は床屋へ急げ!

ドライヤーを借り、床屋の人と一緒にテレビを見ながらからからになるまで髪を乾かす。
そして、何事もなかったようにお互い手を振り、店を後にする。

さあ、部屋へ急げ!

あちこちで湯気をけたたましくあげている夜食市場を早歩き、
鍋の誘いをしてくれる地元の人々を何グループも断り、
急げ急げ!

やった!布団!冷たい!頑張るんだ!寝てしまえ!

おやすみなさいっ。


ご飯以下
私はご飯以下か!

ちょっと聞いてよみなさん!
実は杭州で知り合った中国人に気に入られてたんです。
この一ヶ月間、ずっと結婚しようと言われてたんだけど、ここを離れる事になって、
黄山に出発する前に電話したのです。そしたら何て言ったと思う?

「いまごはん!」
って言われて電話切られたよ!

なんだよ!私はご飯以下かぁぁっ!!!! と怒り奮闘!
挨拶が“ご飯たべた?”ってだけあって食事中の電話はタブーみたい!
でも!!許せない!ご飯以下ってのは・・・・

おっと気を取り直して

今日、龍井茶を買ったお茶屋で夕食をご馳走になったんだけど、中国人!食 べるのはやい!
食べてる側からお茶碗におかずを乗っけてくるし、
日本人はゆっくり時間をかけて食べるんだよ
と言ってる側から、食べろ!食べろ!と進めてくる。

10分でお茶碗にテンコ盛りのご飯と二人前はあるだろう餃子?(みたいなもの)
と炒め物を食べさせられた。次回は誰か一緒に行きましょう、いっぱい食べられるよ。

では!再見!


10月28日
さてさて、、、
ネットカフェを見つけて、こうしてコラムの更新ができたりするんですが
それでもかなり大変で、ちょっとこちらのネット事情を紹介します。

昨日できたチャットが、今日はできなくなっている。
ほかのチャットに遊びに行く事もできない!
メッセンジャーもだめ!

通常、どこの国からでも見る事ができるであろうページが、
ここでは初めからみれないか、開こうとすると、警告と共に落ちる。
一瞬開いて進む、と、警告!
そして、バックするとさっきとは違う画面(内容が削られている)。

メールを書いても、送信すると警告、そしてすべてが消える。
また書き直し、、、
そんなことの繰り返し、、、

でも中国人は、中国のインターネットは世界各国と全く同じだと、 信じきっている、、、

中国人と何か交渉したければ、世界の常識は通用しない!
この国の常識をもっともっと知らなければならない。
知ったらきっと驚くよ!

日本の企業もだまされている、といっても過言ではないでしょう。
知るほどに、賢く振る舞わなければ、、、と、思う。心は中国人になりきって。
(時間はかなりかかりそうだけど、、、中国流、、、)

中国ひとつの国で、100以上の国が集まっている感じ。
場所が変われば、環境も常識も全く変わる。
そのすべての常識に対応していかねば、、、
お茶の数だけの常識、、、ふうぅ。大変です。

まっ、ご飯でも食べてくるよ! 毎日毎日、中華三昧! へへ、いいでしょ?


10月25日
にーはおま?まだまだ、杭州なの。
なかなか思うようには進まないよ。

このメールを打っている途中で何度も落ちちゃうし。
本当に腹が立つこと多いけど、中国だから仕方ない!
日本語で打てるところがあっただけでもまし、かな?

お茶探しよりも、今は中国そのもの(中国流?)を学んでいる、という感じ。
いろいろな仕事をしている中国人と会って、話して、考えさせられる事がとても多い。
とても難しく、とても興味深い国。先進国と途上国が共存している国。

毎日毎日、「あー、やっぱり中国だね、、、」って、あきらめるしかないことがとても多いよ。
ひとつの事をするにも、日本では想像もつかないような時間と忍耐を要する。

杭州は、龍井茶(ロンジンチャ)という有名な緑茶の産地で、
後で行こうとしている福健のジャスミン茶ももともとは緑茶。
お茶そのものを勉強するにはいい環境です。(比較的、、、)

10/20から11/10頃まで、ここ杭州で西博会《西湖博覧会》が開催。
中国全土からあらゆる古今東西の文化が各会場で順番に紹介されているので、
これを見逃してはいけないというのも、杭州滞在が長くなった理由のひとつ。

でも、お茶の会場に行っても期待していたほどではなかったというのが正直なところ。

その会場でひとつだけ『これだ!』と思ったのは、
黄山の手工茶の会社の人と挨拶を交わし、親しくなりました。
この後、黄山に行くあてができました。(杭州からバスで6時間くらいの場所)
ビザの延長手続きをしなくっちゃ・・・

手工茶。日本語でなんて言ったらいいかなー?
画像を送る方法がまだ見つけられないのが残念。
たくさんの種類と、それぞれの名前があるんだ。

これは、お茶の葉をひとつひとつ糸で細工したもの。
例えば、 一見、ピンポン玉(?)のような形なんだけど
コップの中に入れてお湯を注ぐとピンポン玉は菊の花のように開きなかから、
糸で繋がれた本物の菊や梅の花が出てくるの。
水中花みたいな感じ。 一見、鳩だったり、真珠貝だったり、、、

これも、もともと使っているお茶がいいものか悪いものか、
作り手がいいか悪いかで、味も出来も値段も全然変わってくる。
日本でも置いてある店あるけど、高いしそんなに種類はないかな?
もちろん、ここでも高級なもの。
でも、なかなか絵になるし、マニアックでしょ?日本茶にはまずないと思います。

どのくらいまで安くなるか、あとは交渉次第。がんばるよ!

国警察じゃないって(苦笑)

お母さんに国慶節の話をしたら、「すぐに帰国しなさいっ!」てあせってる。

なんか私が警察に捕まったと思ったらしいのね。
国警察じゃなくって国慶節だって!

失礼しちゃうわ、私が何するって言うのよ。。ねぇ

ちょっと馴染みが無いと思うから国慶節を紹介しておきます。

10/1〜7まで国慶節と言うお祭りで休暇、中国人が国内大移動!

ここ杭州は中国人にとってもすばらしい観光地のため人も多く、
部屋代も倍以上に上がり、移動のチケットを取るのも難しく、
いたるところお祭り騒ぎでした。

その前に、上海から杭州に移っておいたのは正解でしたが、
お茶集めにはならず、ひらきなおって国慶節を楽しみました。

国慶節は中国にとって、春節(旧正月)と同じくらい大きな国内行事です。
こんな時に杭州で過ごせるなんて、貴重な経験です。

買い物に走りました。

デパートでは、500元買うと200元、300元買うと100元戻され、町中のショップでは大バーゲン!
夜店は朝まで並び、どこのレストランでも新鮮な食べ物が安く提供され、毎晩いたるところで花火や爆竹、、、
上海からも留学時代に知り合った友達も遊びに来てくれて、楽しく過ごしました!

これから本腰をいれて行動、というところでしょうか。

ばりばりいきますよー。
がんばるぞっ、おー!


10月10日

まだ杭州(hanzhou)にいます。

ますますいろいろな人を紹介してもらい 彼らに手伝ってもらいながら情報を集めています。

とにかくこちらの実力者はすごいです、 いったい何者???といつも考えてしまう・・・

もう4-5日ここに居ることになりそうです。

杭州でコラムの作成とお茶の撮影etc をしてから
福建に移動しようかと考えています。


10月7日

中国に到着しました、今東の杭州です。もう10日います。
ここは龍井茶(ロンジンチャ)と言う有名な緑茶の産地です。

でも、中国の国慶節(10/1〜10/7)とぶつかったため
その間はほとんど身動きできませんでした。部屋代も倍以上だし・・

でも収穫がありました。
地元のお金持ちと知り合いになり気に入られて色々良くしてもらった事。
もんのすごい接待です、色々聞き出そうとしています。

お茶の市場にも下見に行きました、産地めぐりは明日以降です。

がんばるぞ!

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