おいしいお茶みつけたっ!《幻の中国茶を求めて》ChinatyParty.

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2005年04月05日

手が・・・。

本日の炒茶中、めでたく《05水ぶくれ第1号》が生まれました!
第2号、第3号(←これ大物)以降もぞくぞく登場。
おめでとう~♪(笑笑)


記録も書きたいしブログもアップしたいし、メールやコメント&書き込みの
お返事もしたいんだけど、今日は全く進まない。

手が動かないの。なんだ?この指?・・・どうしたんだ?

うわーーー。これってもしかして???
そうだよ、すっかり《炒龍井の手》になろうとしているよぉ~~~。

指を伸ばすと力は入るのに、指を丸めると力が入らない・・・。
なかなかキーが進まない、打ちたい文字にならないよおーーーっ!


実はね・・・。
昨日炒り始めようとした時、釜に手を入れた瞬間「ああーっ。」と叫んだ。
すぐにおじちゃんに言われてしまった。

『愛子っ!これ龍井だぞ。丸めてどうする。平たくしなくちゃ。
碧螺春じゃないぞ。わっはっは!
見りゃすぐわかるよー。大丈夫大丈夫、分かっているよ。
その手は碧螺春を炒っていたんだろ?
炒茶を覚えた手はすぐには切り替わらないものさ。
明日の朝には愛子の釜を出しておくよ。いやー愉快愉快。わ~っははは~!』

自分でも驚いた。手が、、、手が、、、。
《龍井》の釜の中で《炒碧螺春の手》になっていた。(笑笑)

投稿者 : 23:24 | コメント (0) | トラックバック

老蓬&新蓬

歌おじさん一族で唯一の明前老蓬。と正清明の新蓬。

女尼:「ねえ、愛子、どっちがどっちか説明して~。えっ?指が動かない?」

何それー、このふたつを炒茶したときの手のままだよー。キー打つ姿がロボットみたい!あはは。

 

投稿者 chinatyparty : 23:20 | コメント (0) | トラックバック

碧螺春老蓬便り

翁家山の歌おじちゃんの家で晩ご飯をいただいているときに電話がなった。

東山のお父さんだ!
「愛子!この声がだれだかわかるか?お父さんだよ。あはは!
昨日今日とすごく天気が好くてすごく好い碧螺春になったぞ。
4日のは1斤(500g)はあるぞ!
半分は甥っ子に頼まれているからダメだけど、
もう半分は愛子が欲しいと思って取ってある。飲みたいか?・・・やっぱりな!
ちゃんと取っておくからな。おうおう、紙に包んであの茶窯でな。もうやってある。
この後の天気をみながらまた連絡するよ。
わかったわかった、仕上がりの好い日のは必ず取っておくから。
雨の後とかはいらないだろ?うんうん、じゃあそういうのは売ってしまうぞ。
あ、ちょっと待ってな。お母さんが話したいってさ。」

東山のお母さん♪ 普通語(標準語)がほとんど話せないの。
一緒にいるときは全部が伝わらなくても言いたいことはお互いに分かる。
しかし、電話ではなかなか話しが通じないよ~。あはは!
でもね、お母さんも私の声を聞いて喜んでくれているのがわかる。
その嬉しそうな声を聞くと、私もとても嬉しくなってくる。

愛「手首(腱鞘炎)はどう?まだ痛い?辛い?ゆっくり摘んでね。無理しないでね。」
母『ご飯食べた?ふいみんは?愛子~。いつ帰ってくるの?風邪ひかないように。』

その他は話が通じなくて(笑笑)、また通じないことがおかしくておかしくて
どちらかが何かを言っては「なに?わからない!」
電話を通してふたりでただただ笑っていた♪


清明節の碧螺春。
やっぱりな! こっちがこのお天気なら東山も西山も条件好いはず♪
龍井もそうだが、この日のお茶も4日の明前茶と価格は変わらない。
なんて歌おじちゃんたちとおしゃべりしているところにまた電話がなった。

西山の湖おじちゃんだ!
「愛子!西山は収穫量が多くなって少し価格が下がったよ。
でも昨日今日の出来が非常に好い。取っておく?ははは、そうだろうね。
それまでどう保管しておく?紙に包んで茶袋に入れて茶窯な!今なら問題ないよ。
わかったわかった、取引価格が下がった所でまた好い日が来たら電話するよ。」

あはは!忙しい日だね♪。。。歌おじちゃんも笑っている。

投稿者 : 18:46 | コメント (0) | トラックバック

雨がくるぞー!

昼間の最高が29℃まであがった夕方。。。風がきた。
この風は、きっと雨がくる。

『雨が降るな。』おじちゃんが言った。間違いない。
ヤバイ、急げ、雨の前に今日仕上がった《初釜》の老蓬を梱包しなくちゃ!
おじちゃんも『今すぐやる』と動き出した。
唯一の明前茶だもん、今やらなきゃ♪

本来であれば、茶窯の中で保管してもらうはず。
しかし、今年はダメだ。西山でも東山でもそうだった。

例年であれば、今の時期の茶窯の中はそれまでに製茶した新蓬の明前茶で埋まっている。
その仲間に老蓬も入れてもらう!
同じ土地生まれの同じ茶葉同士がたくさん寄り添って一緒に保管されていると、
数日から1ヶ月位した頃(茶葉や条件による)に、個々の味わいは深く落ちつき
水分量などの状態も安定してその後の保存が長くなり、
もっともっとおいしい茶葉になっている。不思議ぃ~♪

しかーし・・・今年は茶葉がないのだっ!
空っぽやすかすかの茶窯に入れたって意味はない。逆にダメになってしまう。


どうしたか? うふふ。ご安心を!
出発時のダンボールを思い出してね。
そのひとつは、ああ見えて《魔法の箱》なのです~♪きらきら~☆ 
別の名を《茶葉梱包道具箱》とも言う。(笑笑)

ここまで仕上がりに立ち会った全ての茶葉、
仕上がりのその場で水分量を調整してすぐに酸素を抜きました。
作り手さんたちもそれが一番好いと言い、協力してくれました。
これで日本に帰って開封するまで酸化による劣化はありません。
あとここで出来ることは温度管理。(まさか持ち歩かないよ!)
各作り手さんの涼しい茶庫に預けてあります。
ここまでのところ、まずはひと安心。

旅中に自分たちが飲む分はしっかり抜き取ってあるよ。。。むふふ♪

投稿者 : 17:44 | コメント (0) | トラックバック

獅峰龍井、高騰!

『今年の獅峰龍井は高いぞおーーー!』
『そうだそうだあーーー!』
『今日は一気に値上がりするぞおーーー!』
『一体いくらになるんだあーーー!』
『高騰だ高騰だあーーー!』
『みんな気をつけろおーーーー!がーはっはっは~!』

近所の釜炒り師たちの大声が飛び交っては、
火傷作り続けている私の釜(!)まで届いてくる。
一気に値上がり?高騰?そりゃ大変だー! 

なーんてね。みんなで大声で冗談言っているだけです。原因は私。ひひひ♪


龍井の炒茶職人たちは、碧螺春とは違い基本的に茶摘みをしない。
忙しい時、炒茶する人は早朝から夜中まで一日中ずっと炒り続ける。
今は43号が非常に忙しい時で、どんどん摘まれてはどんどん運ばれてくるので
炒茶する人はご飯と寝るとき以外は釜の前に座りっぱなし。
一日中ほとんど同じ場所で座ったまま。

ご近所の炒茶職人たちみんなが同じ状況。
ご飯の時に、お茶碗とお箸持って食べながら覗きにこられるくらいだ。
今日の歌おじちゃんは、家から一歩も出る余裕無し。

そんな時に村を行き交うのが、炒茶職人たちの大声だ!
あっちの釜からこっちの釜から、いくつもの獅峰龍井の釜の前から届いてくる。
ひとりが冗談を言い始めるとみんなが乗ってくる!
お互いの表情は見えないけれど、力のこもった大きな大きな明るい声だ♪

『日本人の給料は高いからなーーー!』
『おじさーん、愛子にいくら払っているんだーーー!』
『みんなー!愛子が炒茶したから今日は高騰するぞーーー!』

歌おじちゃん、私の左横で大笑いしながら回鍋で汗を流している♪

投稿者 : 13:55 | コメント (0) | トラックバック

白おじちゃんの指導(映像)

投稿者 chinatyparty : 07:31 | コメント (0) | トラックバック

安吉白茶の龍井茶

白おじちゃんも覗きに来た。ぎゃーまだ見ないでーっ。

「ひひひ。やってるな。どれどれ?
うん、ちょっといいか。こんな感じだ。今はまだ軽くな。
もっとゆっくりでもいい。親指親指! そうそう。うん。」

歌おばちゃんの弟の白おじちゃん、同じく翁家山で龍井を作っている。
白おじちゃんの畑には、老蓬に混ざって《安吉白茶》という緑茶の茶樹がある。
その茶樹はまだ小さいけれど昨年には摘めるまでに成長し、
《安吉白茶の龍井茶》も年に数回作っていく。
(昨年少しいただいた一番摘みは、5月の品茶会に来て下さった方と一緒に品茶したよ♪)

今年、その《安吉白茶》の茶摘みはまだだそうだ。
場所は、歌おじちゃん家の畑Bのとなりの斜面。
畑Bの一番摘みの時がきたら、どのくらい成長したか見てみよ~っと!

 

この《安吉白茶の龍井茶》は完全に礼品用のオーダー茶ね。
基本、オーダー分だけ製茶する。
例え芽が出ていても、オーダーがなければ忙しい時期に摘みに行ったりしない。
場所が遠いのにまだ少ししか摘めない若い茶樹だし、老蓬の一番摘みがこれから始まるし、
商品用としてどんどん売れる需要の多い43号だって
今春はまだまだおいしい芽が出ているから、今はこっちの新蓬の方が優先で忙しい。

それにね、高山の一番摘みの老蓬と比べたってぜんぜん高い高ーいっ!
それを欲しがる人はそんなにいない?
だったら、時間がかかっても高山まで登ってどんなに少なくても老蓬のほうを摘む?
・・・そりゃそうだ。


条件の好い老蓬は、毎年予約する人の希望総量にも足りない。
歌おじちゃんの老蓬を私を含め数名が予約するように、
白おじちゃんの老蓬を毎年待ち続けている固定の予約者だっている。

そんな中で、高山や出始めの頃の貴重な老蓬の予約者がもしひとりだけだったとしたら
(そんなことはまずないけれど)、その人は大喜びで全部欲しがるだろう。
「だれかがキャンセルした」「受け取りに来られない」なんて耳にした瞬間に、
予約からもれていた人の手に渡る。

出始めの頃の老蓬が市場に出ることはない。
市場に出る前に、数名からの予約ですっかり消えてしまうくらいの量だから。

43号などの新蓬より老蓬の畑の比重が多い農家さんでも、
その老蓬の年間の仕上がり量は新蓬とは比較にならないほど少ない。

固定の予約者がいない農家さんがあったとしても、
条件の好い老蓬を摘んだり製茶したりして無駄になることはない。
予約者の多い農家さんがいくらでも引き取る。

だから、予約者のいない《安吉白茶の龍井茶》を作るくらいなら、老蓬を作るの♪

でもでも、今は時間と手間をかけても摘める老蓬はまだ少ないから、
おいしい芽がじゃんじゃん出ていてどんどん作れる摘み頃の43号を
優先して製茶しているのです。

だって一年で一番の稼ぎ時なのよお~♪

投稿者 : 07:30 | コメント (0) | トラックバック

愛里初釜(映像)

愛里の今年の龍井初釜だー!

やっぱりなんか緊張してる?43号から始めたの?うふふ。
おじちゃんも気合が入っているみたいで、炒茶しながらすぐ横でしっかり指導!

   

(つづき)

 

 

投稿者 chinatyparty : 07:20 | コメント (0) | トラックバック

専用鍋登場!

ど・ど・どーーーん、と3つの鍋が並んでいる。
はぁ。。。きんちょーーーっ。
左に歌おじちゃん、右にその弟子、ふたりの師匠に挟まれて特訓が始まる。

龍井の釜炒りひさしぶり~♪ 
なーんちゃって。これまでそんなにやったことないよー。体験したぐらい!
でも今春は違う。合格鍋は全て商品になる。
だから特訓じゃなくていきなり本番だ!

老蓬は早い畑でやっと一番摘みが始まったばかり。
43号だってまだまだ例年であれば3月下旬の実力だ。
私が失敗すればどんどん高価な明前獅峰龍井茶が無駄になっていく。
それでも釜炒りさせてくれるなんて、歌おじちゃん本当に大した人だ。
その心意気にまけないくらい、私だって気合いだけは(!)バリバリさー♪

でも、いきなり老蓬の一番摘みはやばいでしょう。
だって、この近辺でこの春一番高価な唯一の高山老蓬明前龍井だよーーーっ!!

当然、サイトで紹介する中でいっちばん高価な05春龍井になる。
これまでに紹介したことのないとても素晴らしい条件の龍井茶だ。 
楽しみに待ってくれている人もいることだしぃ。
43号で練習してからにしようっと・・・。へへへ。ちょっと引け腰?(笑笑)

いざーーーっ!

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