おいしいお茶みつけたっ!《幻の中国茶を求めて》ChinatyParty.

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2006年08月08日

茉莉花茶便り~♪

06愛里花茶(茉莉花茶)、遠隔製茶(?!)していま~す♪

茉莉花茶作りは、春天から始まります。
茶[土丕]産地と連絡が始まる3月~4月。
オーダーした茶[土丕]など茶[土丕]サンプルが届き始める5月。
6月には、花園気候や花苗生長状況など花産地との連絡が始まる&茶[土丕]の確認と最終決定。
7月に入ると、日々気象衛星で天候を読みながら、数日置きに花園&工場との電話連絡。
気候と花収穫のタイミングをみながら茶[土丕]を復火し、鮮花を迎える準備。
洗茶する頭yin用鮮花が届くとyin花行程が本格的にスタート。
仕上がりまで電話連絡が密になる。

↑ざっとこんな感じの長期プロジェクト~♪(笑笑)


あの「がははオーナー♪」と日本から連絡を取りながら、先週まで出発のタイミングを
見ていたのですが、今夏の状況を総合的に判断して行かないことにしました。
大好きな大好きな茉莉花の香り~♪ に包まれない夏は、ちょっぴり淋しぃ…。

福建省の沿岸部も春後半から気候影響で雨量が多く、気温も上がらず開花も遅れ、
また開花ベストシーズンでもある7月中旬から月末に台風が連続したため、
もともと蕾が少ない年なのに、香気の高い好花が摘める35度以上の高気温が連続する日と
開花タイミングとが安定して続かなかったため、多yinの花茶のyin花スタートから仕上がりまでが
読めなかったのです。
台風はまた連続して来ていますしねぇ・・・。

そんな今年の状況で予想できたこと。
・多yinの極品yin花加工には例年より日数がかかる。
・1ヶ月以上工場滞在して製茶に参加しても仕上がるかどうか怪しい。
・花虫が花から出始める季節までに多yinの最終工程までもっていけるか怪しい。
・04年は大当たり年、あの年の気候を待ってはこの先10~20年作れないので今夏法を要考慮。
・日数がかかっても好花のタイミングを見ながら焦らずに少しずつyin花を進めたほうが好い。
・仕上がり後は気候安定するまでオーナーの茉莉花茶専用の茶庫から動かさないほうが好い。

他の現実面。
・茶[土丕]は春の時点でオーダーし、確認評茶後に現場キープしてあるので問題なし。
・緑茶や鉄観音とは違い、1種の茶[土丕]が数日置きに進行するので連日側にいる必要なし。
・流通用の花茶と違うあのyin花法をすると、冬頃に茶葉内質が伸びるので引き取り焦る必要なし。
・保管、鮮度保存、これはオーナーが茉莉花茶の専門家だし信頼しているから心配なし。
・あのyin花法のこだわりを理解しているオーナーが楽しんでくれているので製茶加工も心配なし。
・日本でやりたいこと整理したいことも溜まっている、片付けたい。
・今夏は航空チケット代が高すぎる、8月に行けば秋は予算的に行けない可能性が高くなる。

残る問題。
・愛里花茶に使う「あの花」が必要量収穫できるか、採れたとして8yinまで採花できるか。
しかし、こればかりは気候次第なので人間の努力でどうすることもできない。

そんなこんなで、今夏は鮮花の選択等等の現場は花茶の大師匠であるオーナーに任せ、
迎えに行くのは茶葉状態も気候も気温も安定する秋にしようと決めましたっ!


春から相談しながら選んでいた茶[土丕](茉莉花茶の原料緑茶)は3種。
そのうち2種は、ふふふ。。。途中からそれぞれ独立して単独8yin目指していまーす♪

その年の状況をよく見てその時に出来る範囲でのベストを尽くしたい!
電話で連絡を取りながら、台風の合い間を縫って7月から進めていました。
台風の合い間に来た高気温が続いた好条件日を選び、開花タイミングが来た「あの花」が
夕方にまとめて摘めたら、それを花園のオーナーが工場のオーナーに届けてくれる。
そんな風にタイミングを待ちながら日数をかけて少しずつyin花進行~♪

 

今思えば。。。01年、02年03年、そして04年!!!

あの04の夏天に腹を据えて決断し、その結果「やっちゃった~♪」って
大笑いするしかないほどばかみたいにこだわった茉莉花茶作りに挑戦しておいて、
本当に好かった~。

先週、行かない決定を伝えた電話口でオーナーが話してくれた。
04年に私が希望した茉莉花茶は、オーナーはじめ現場の師匠たちにとっては、
長年茉莉花茶だけを専門に製茶している職人たちの技術・知識・感覚への挑戦とも
受け取れたそうだ。
そこまで高級な茉莉花茶は市場では必要とされていないため製茶する機会は皆無で、
経験上作ることが可能と予想されても、実際に挑戦したのはその時が始めて。
個々が担当の技と神経を最後まで発揮した結果、成功した極品茉莉花茶だった。
お礼でオーナーに少し差し上げた《玉米8yin》は、その半分をオーナーが自分専用にし、
残りの半分は贈答品で活躍したそうだ。
『愛子の花茶の方法はみんなが覚えているさ。あ~んな面倒なの忘れられるもんか。がははー。
愛子がいなくても張り切っているよ。任せろよ。こ~んな少量。問題ないさ。がっははー。
安心して秋においで。家も完成したぞ。でっけー部屋があるぞ。がははー!』
相変わらずの調子でしゃべるオーナーにつられてガハガハ笑っていたが、嬉しくて泣けた。

2年経た今、ビンテージ用に保存していた《04玉米8yin》を飲んでみて、
改めてその内質のすごさに感動する。
当時は「こんなすごい茉莉花茶作っちゃってどうしよう」「誰か飲みたい人いるのかな」
などと、現場から見ればおままごとみたいに少量でもひとりで飲むには大量すぎて
戸惑ったり途方に暮れた瞬間もあった・・・。
しかし、あの夏があったからこそ、日本にいながら遠隔yin花(?)できるこの夏がある!
なんでも出来るときにやっておくもんだぁ~~~♪(笑笑)

夏の工場には強力な助っ人もいる!
オーナーの3人の子供たち、びんびん、りぃりぃ、かんかん。
ひとりは卒業し2人は現役大学生、パソコンやネットは私よりずっと詳しい。
彼らの助けがあるので連絡も情報も正確で早い。こんなことが出来るなんてすごいなぁ~。
そのうち「茶友のみなさ~ん!現場から中継でーす。」なんて私も出来るようになるのかなっ!!

さて。
06愛里花茶3種どんな感じかな~♪
yin花途中途中の変化を飲みたかったなぁ・・・。
大量の茉莉花が開花する夜の香り、あの大気が恋しいぃ…。
ダメダメ、言わない言わない。
そうと決まれば、この秋が大変になるのは簡単に予想できるから。
今は《04玉米8yin》を飲みながら、秋天に向けてがんばっていまーすっ!

投稿者 愛子 : 2006年08月08日 09:42

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コメント

パンニャさん!
遠隔操作、、、って書くとなんかすごそーーー。あはは♪ 

単に。。。自分が飲んでみたい花茶の企画をして、
現場と相談しながら希望行程を細かく伝えてスタートして、
現場の状況変化に応じて行程変更等考えて伝えて、
どんな結果になっても自分が全責任を持つ。。。
って、それだけのことなんですけどねっ!

yin花加工の作業は、熟練した現場の師匠たちが責任を持つ仕事で、私がいても
全体から見れば大した働きにはならないので、愛里花茶の目的と方法を
現場が理解してくれている以上、私がその場にいなくてもyin花の具体作業に
大きな影響はないです♪
その場にいても、私は「花にはしゃぐ現場盛り上げ隊」かなぁ~。(笑笑)

茉莉花茶は、緑茶や鉄観音とは違い花を使った加工茶なので、
相談しながら時間をかけて行程がひとつひとつ進んでいきます。
春からいろんな作り手さんとリレーしながら作る長期チームプレーのお茶!
愛里花茶は、品質にとても重要になってくる特殊なyin花行程を任せられる
信頼できる技術と情熱を持った作り手さんたちが現場いるから、実現できます♪


台風8号は、大陸全体では先月の4号に続く大きな被害となり、
各地深刻な問題になっています。
幸い、お茶の作り手さん関係で深刻な被害に会われた方はいませんので、
ご心配下さったみなさま、どうぞご安心くださいませ。
オーナーも『一瞬来た後は「そよ風」だ~。こっちは問題ないぞ。がははー。』とのこと。

06愛里花茶は台風8号『桑美』が来る前にほぼ仕上がっていまーす。ぶぃ♪

投稿者 愛子 : 2006年08月12日 10:36

茉莉花茶の遠隔操作とはすごい!
’06愛里花茶も、大成功!’
という、報告を聞くことを期待して待っています。

それにしても、今年は台風が多いですね。
さっき、福建省に台風が直撃したというニュースを見たのですが。。。
被害が大きくないことを祈っています。

投稿者 パンニャ : 2006年08月11日 23:01

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